« December 2004 | Main

September 04, 2005

ボストンで熱田さんをしのぶ会

熱田千華子さんの急逝から1年、ボストンで彼女をしのぶ集まりが、8月27日に開かれました。主催は出口真紀子さん。ルームメイトと一緒に住んでいるボストン・ブライトンの自宅を開放し、手料理などを準備して友人たちを招いてくれました。

千華子さんの友人やその知人、家族など20人ほどが集まりました。出席できなかった人も、千華子さんのお母さん、熱田真知子さんからは手作りのケーキやお菓子が届き、写真の中で微笑む千華子さんの横には、友人のエリックが丹精込めて作った骨壷。日本の糸井恵さんから送られた黄色い花束は鮮やかに会場を彩っていました。

「あこがこの写真を撮りに来たとき、どんな服を着ていけばいい?って聞くから、白以外なら何でもいいよ、と答えたら、当日、よりによって白いTシャツ姿で現れたんだ」(ランディ)
「うちに来たときにみんなで野球をやったの。あこももちろんヒットを打ったわよ。泳ぐのも大好きだったしね」(セスのお母さん)
いつも前向きでユーモアたっぷりの千華子さんのエピソードは1年たっても尽きることがなく、友人たちの話の中に、彼女の表情や仕草がありありと浮かんできました。

「普陀洛伽院慧光華雰大姉」。壁に貼られていた千華子さんの戒名は、「ラマ教でいう普陀洛の世界に光輝き、華やかに香りつつ存在する」という意味だそうです。真紀子さんがこれを英語で紹介すると、みんな関心した様子で聞き入っていました。千華子さんの「華」の漢字には「brilliant」の意味があり、これが戒名に使われているという説明も、アメリカの人たちには興味深かったようです。

ボストンの友人の間では、千華子さんをしのぶイベントがいろいろ企画されています。自然を愛した彼女のために記念の木を植えようという話や、千華子さんがボストンに移る前に住んでいたグロースターという港町では、千華子さんの名を刻んだメモリアルベンチを作る話が進んでいるそうです。実現したら、またこのサイトで報告させていただければと思っています。

(鈴木聖子)

(なお、熱田千華子さんの故郷大阪では、ご遺族による一周忌が、8月13日に営まれました。)

| | Comments (700) | TrackBack (0)

« December 2004 | Main