「送る会」で、熱田さんのお義兄さんのお話
11月20日(土)、東京で行われた熱田千華子さんを送る会で、義理のお兄さんのイーデンさんがお話になった内容です。
私は千華子の義理の兄の、イーデン・ヨアヒムです。
まずはじめに、今日のこのお別れの会に来てくださった皆様方、そしてこの会を企画し準備してくださった糸井さんたちに心から感謝をいたします。
8月20日、熱田千華子はボストンで交通事故のため亡くなりました。
このニュースに私たちはもちろんのこと皆さんも大きな衝撃を受けられたことと思います。深い悲しみとともに、いったい何が起こったのか詳細を知りたいと思われていると思います。私から皆さんに情報をお伝えできればと思い、少しお時間をいただきたいと思います。
私たちが事故現場管轄のサマービル警察とMGHマサチューセッツ州総合病院で得た情報をもとにお話します。
8月20日午前9時21分、千華子のアパートからそう遠くない、ワシントンSt.とデーンSt.の交差点で事故が起きました。その日千華子は車で出勤せず自転車で出勤し、ワシントンSt.を西に向かって走っていました。同じ方向に向かっていた大手木材会社の14メートルの大型トラックが、赤信号のためワシントンSt.とデーンSt.の交差点で止まっていました。
トラックの運転手によると、信号が青に変わり、止まっていたワシントンSt.からやや狭いデーンSt.に右折しようとしたとき、右のサイドミラーを確認したそうです。サイドミラーには100メートル後方に自転車で走っている人が見えたそうです。トラックはそのまま右折しはじめたところ、突然音がしたため、車を止め、調べるため降りて、車の下に自転車と人を確認しました。事故発生時の目撃者が今現在もまだいないため、このあたりまでは全部運転手の供述によります。
運転手はすぐ救急車を呼び、3分後には警察が到着していました。事故現場へはサマービル市警察のほかにマサチューセッツ州警察も来ていたとのことです。
15分以内に救急車が到着しました。救急車がマサチューセッツ州総合病院に到着したのは9時50分ごろのようです。千華子を担架からベッドへ移した医師によると、そのとき千華子の体には外傷がほとんどなかったにもかかわらず、体を移す際、内部のダメージの大きさを知ったそうです。2時間の手術が行われましたが、結局千華子を救うことはできなかったそうです。
この事故には目撃者がおらず、事故の経過が不明で、マサチューセッツ州警察とサマービル市警察双方とも、独自に事故原因の調査を続けています。弁護士によると、このような調査のしかたは珍しいということです。
現在、われわれはボストンで弁護士を立て、裁判の準備をしています。事故後の目撃者は何人か出てきていますが、事故の経過を目撃した人は、残念ながらまだ見つかっていません。
弁護士は定期的にメールで進捗状況を報告してくれています。訴訟の前段階の和解の手続きをしているところです。和解が成立しなかったとき、訴訟を起こすことになります。訴訟を起こした場合、全部が終わるまで2年ぐらいかかるということです。
以上が事故の状況と、現在の状況です。
千華子の両親は、今日こちらにくることができませんでしたが、千華子がこのような形で亡くなった事実を、時間がかかるかもしれませんが、少しずつ受け止めようと努力しています。今日、このような会を作ってくださったことに大変感謝しております。
私たちからも、心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
ありがとうございました。
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